乗り物酔いを克服する

横浜観光地周遊バス「あかいくつ」

乗り物酔いが激しい私

「克服する」というタイトルにしましたが、これはまだやりかけです。一生涯をかけて克服していけたらなあと思います。

子供の頃から乗り物にひどく酔うたちで、大人になるにつれ少しずつましにはなってきたのですが、他の人と比べるとまだかなり酔いやすい方です。

普段の生活では通勤で片道7分くらいの電車に乗るだけなので問題にはならないのですが、たまの旅行で色々損するのでなんとかしたいところ。

どれくらいひどいかというと・・・

小学生の時、親戚の家に遊びに行っていとこの運転する車に乗った途端吐いてしまったことがあります。いとこのお姉さん、今更ながらあの時は本当にごめんなさい。

就職して、初めての飛行機を使う出張ではバスと飛行機を乗り継いで帰京したあと、乗り物酔いがしんどくて空港から家までの電車で何度も途中駅で降りてはお手洗いに駆け込んでいました。

よく「車に乗ると酔うけど自分の運転では酔わない」という人がいますが、私の場合自分の運転でも酔います。(途中で降りて吐いてしまう)

車と飛行機が酔いやすいですが、電車でも体調が悪い時はだめです。ヘリコプターは一度遊覧飛行を予約したのですが悪天候で中止になり、まだ乗ってみたことがありません。

車以外によく酔うのが船です。湾内なら波がほとんどなくて酔いにくいはずなのですが、「酔いにくい」だけで「酔わない」わけではなく、長時間乗っているとだめです。東京湾のシンフォニークルーズで酔ってダウンしてしまいます。

なんとか克服できないものか

あちこちでかけるのが好きなのですが、ここまで乗り物酔いがひどいとあまり遠出が楽しめません。

例えば、下の写真はアラサーのときに家族で行ったオーストラリアのグリーン島。

グリーン島
グリーン島

真っ白な砂浜に澄み切った海、色とりどりのサンゴ礁に熱帯魚の群れという完璧なシチュエーションだというのに、ここにたどり着くまでの船でさんざん酔って吐きまくりというなんとも悲しい思い出です。

それから下の写真は小笠原諸島の父島に向かう「おがさわら丸」という客船と、船旅の途中窓から見えた日の出。

おがさわら丸
おがさわら丸
おがさわら丸から望む日の出
おがさわら丸からのぞむ日の出

竹芝桟橋から父島まで実に片道24時間もかけて航行するおがさわら丸は、とても大きくて船内設備も充実しています。でも船酔いがひどいと全然楽しめません。

このときも全然波も高くなかったはずなんですが、東京湾から外洋に出た途端ダウンして、ほとんどずっと船室で寝転んでじっとしていました。

さらに父島でもイルカウォッチングのボートで酔って、せっかくのイルカの群れもまったく眺める余裕なし。(魚はたくさん見たけど)

小笠原でシュノーケリング
小笠原でシュノーケリング

というわけでなんとか乗り物酔いを克服できないかと試行錯誤しています。

なぜ酔うのか

同じ乗り物に乗っても酔う人と酔わない人がいます。うちの場合、長男が「どんなに揺れる船でも全く酔わない」という実に羨ましい体質です。主人もほとんど酔いません。次男は飛行機で酔って吐いたことはありますが、私ほど酔いやすくはないようです。

酔う理由を検索すると「三半規管が」とか「自律神経が」とか「精神的ストレスが」というような、わかったようなわからないような説明が出てきますが、自分の経験上「血圧が下がると酔う」というのが一番大きな原因のように思います。

そう思うようになったきっかけは、大学生のときの血液検査でした。物理学の実験で放射性物質を扱うために白血球数の検査のため100ccほど採血をする必要があったのですが、70ccほど抜いたところで激しい乗り物酔いの症状が出ました。

気が遠くなって血液自体注射器の中にそれ以上入ってこなくなったので採血を中断したのですが、そのときに「あ、血が足りないと酔うのか」と思った記憶があります。

この時は検査のため朝食抜きだったので余計に血圧が下がりやすかったのですが、その後就職してから朝食をしっかり食べた上で200ccの成分献血に挑戦したときも、途中で電子血圧計がエラーを起こすほどの血圧低下を起こして途中で血が出てこなくなり激しい乗り物酔いの症状で苦しんだので、どうも私は筋金入りの酔いやすい体質のようです。

対策を考えてみる

薬局に行けば各種の酔い止が売られています。私も昔から色々試して見るんですが、効いた試しがありません。基本的に眠くなる薬で、寝てしまえば確かに酔わないのですが、それだと結局イルカウォッチングは楽しめないですし。

「血圧が低いと酔いやすい」とわかってから、一度塩分を意識的にとるようにして血圧をあげようとしたこともあります。が、体がひどくむくんで体調がすごく悪くなったのですぐにやめました。

ある程度効果があったのは、水分と糖分を意識的にとることです。経験上、「血圧が低い」というより、どうも「脳みそにブドウ糖が十分にいかない」のが酔う原因のように思えます。そこで長時間乗り物に乗る際にはラムネや飴を用意するようにしています。

以前は飛行機の離着陸時もすごく酔いやすかったのですが、離着陸時にキャンディーを舐め続けるようにしてからほとんど酔わなくなりました。JALの飛行機に乗る場合は、機内サービスのドリンクはコンソメスープをいただくようにして、塩分も少しとるようにしています。

それでも酔ったときの最終手段

それでもやっぱり「酔いにくくなった」だけで「酔わなくなった」わけではありません。

そこで酔ったとき、酔いそうなときに私がやっているのが、「脚を上げて頭を低くする姿勢」です。

船室のように寝転べるなら仰向けに寝転んで膝を曲げるか、可能なら脚を台の上に乗せるようにして「体の中で頭が一番低く、脚がそれよりも高くなる」ようにします。

ようは、血圧が下がって重力に負けて下に行ってしまっている血液を、脳に行くように仕向けてやるわけです。脚はしばらく血液無しで我慢してもらいます。

飛行機のように寝転べない場合は、隣に座る家族の膝に頭を乗せて上半身だけ倒すとか、とにかくなるべく「頭に血がのぼる」ようにするのがコツです。

これでだいぶ楽になります。やってみたことない人はぜひ試して見てください。

乗り物酔い克服の挑戦はまだまだ続く

でもやっぱり酔わないに越したことはないですからね。バスの中で寝転ぶわけにもいかないですし。これからも乗り物酔い克服を目指して挑戦を続けます。